コンチネンスブログ

2020年08月25日

骨盤底筋

骨盤底筋・・・出産したことのある女性なら一度は耳にした事があるのではないでしょうか?

健康な女性でも4人に1人が尿失禁の経験があると言われています。

咳やくしゃみ、重いものを持ったときなどに尿がもれてしまうことを「腹圧性尿失禁」と言います。

尿を我慢する時に使われている筋肉を「骨盤底筋」といいます。骨盤の底にあり、膀胱や子宮、直腸などを(骨盤内臓器と言います)支えている筋肉です。一つの筋肉だけではなく、沢山の筋肉が群れになりハンモックのような状態で骨盤内臓器を支えています。

女性の尿道は下にまっすぐのびており元々漏れやすい構造をしています。しかも女性の骨盤底筋は男性に比べて長いのに薄くて弱く、妊娠や出産、加齢などで弾力性が低下したりダメージを受けやすくなっています。

ダメージを受け、骨盤底筋群がゆるむと膀胱がさがり尿道をしめる圧力がかかりにくくなるため尿が漏れやすくなります。

 

腹圧性尿失禁は症状が軽い場合は骨盤底筋を鍛えることで改善が期待できます。症状が出ていない方でも骨盤底筋を鍛えることで予防することができます。

骨盤底筋の鍛え方として、おしっこを我慢する感覚で膣や肛門を締めます。この時に大事なのは、お腹やおしり、足に力が入らないことです。他の部位に力が入らず骨盤底筋だけを締める事ができたら正しく締めれています・・・っと、書くのは簡単ですが、実際にやると以外と難しいのです。初めてやる方はお腹やお尻に力が入ってしまう方が殆どです。中には肩まで動いてしまう方や、顔の表情がかたくなる方までおります。どんな姿勢でもできる方法ですが、立ってる場合は肩幅くらいに足を広げてやってみて下さい。リラックスして呼吸を止めず、早く締めたり、締めたままゆっくり5まで数えます。それぞれ5回ずつを1セットと数え、1日10セットを目標にやってみて下さい。

やってみて上手にできているか、正しくできているか分からない場合は、遠慮なく当院のコンチネンス外来を受診してみて下さい。正しく締める方法、どの程度締める筋力があるかを個別にお伝えしています。

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